朝起きようと思ったら、首に激痛が走って顔が動かせない! このような症状は、軽症・重症は問わず誰でも経験したことがあるのではないでしょうか? 顔を動かすことができないと朝の洗顔はもちろん、車の運転、仕事……と日常のほとんどの動きに制限が出てしまいます。
しかも「寝違え」は睡眠時に起こり、起床時に気がつくものなので、その日1日の予定に響きかねません。なるべく早く回復させたい寝違えには、どのように対処すればいいのでしょうか? 今回は、意外と知られていない寝違えの対処法についてご紹介しましょう。
■寝違えで困ることとは?
朝、目が覚めて起き上がろうと不意に体を動かしたとき、「あ、イタタタ……! 」。首に激痛が走り、顔を動かすことが出来なくなってしまいました。このような急性の頚部痛を一般的に「寝違え」「寝違い」といいます。
目覚めて動きはじめに、既に頭の位置を変えることができない、または目覚めはなんとなく首周囲が重くだるく感じ、朝の支度をしているうちに徐々
に悪化。そして頭が動かせなくなるというケースがあります。症状は頭の位置、顔の向きに伴う、首〜肩〜背中の上部辺りの痛みです。
軽度の場合は、顔を向ける範囲がいつもより多少狭く、動かすにつれて痛みが増していきます。重症な場合は、顔を真上へ向けて天井を見る、真下へ
向けて床を見る、左右に傾ける、左右を振り向くといった動き全てが制限されてしまいます。少しでも動かすと激痛が走るようになります。
■これはツライ! 寝違えで困ること(痛みがヒドイ場合)
・朝起きようとしたが、首が痛くて体がスムーズに動かせない
・パッと振り向けないので、頭を両手で挟み、固定しながら振り向く
・職場で「動きがロボットみたいだね」と言われ恥ずかしい
・朝の洗顔や食事の準備が思うように出来ず、時間がかかってしまう
・車の運転は、左右の確認が出来ないため、運転に危険を感じる
・痛みが気になって、何もする気になれなず、集中力も低下する
寝違えで痛みが強い場合は、ほとんどの日常動作で痛みが出るため、「常に首が痛い」という感覚で生活しなくてはなりません。ですから、痛み自体にストレスを感じ、気分がすぐれなくなる人もいます。
■そもそもなぜ寝違えてしまうの?
寝違えの原因には、いくつか要素があると考えられています。首の関節や筋肉に負担のかかる状態が続いていたり、強い精神的ストレスを受けたり、内臓の不調があったりと、必ずしも首周辺に原因があるわけではないケースもあります。
もちろん、寝違えを繰り返しやすい人の中には、慢性的な肩こりの悪化が関わっている場合もあります。結果的に、頭を支え動かす際に働く筋肉が過緊張したり、関節に負荷がかかりその周辺の組織が痛んだりといった状態になるのです。
■寝違え対処の落とし穴
寝違えは「放っておけば治る」と思われがちですが、痛い部分をつい触りたくなってしまうかもしれません。しかし、専門家が行う以外、これはNG
です。正しい対処は、症状の軽減を促しますが、間違った対処は治りを遅くしたり悪化させてしまいます。以下で、思わずやってしまう危険な対処法をご紹介し
ましょう。
・肩こりが原因だと思い込み、首〜肩のマッサージを自分で行う(専門家以外は危険です)
・痛みのある部分を温める(温めていいかの判断が難しい状態)
・痛みを我慢して首をストレッチする
・首をぐるぐる回して体操をする
・お風呂で長時間温まる
■早急にやろう! 寝違えの対処法
寝違えでは、痛めた部分が炎症をおこしている可能性があり、寝違えた直後は冷却が適してるとされています。軽度の痛みでは温めても問題がない場
合もありますが、悪化する場合もあるため、判断に迷うときは冷却が無難。2日ほどで炎症が治まりますので、温めて良いのはそれからになります。体操やスト
レッチも様子を見ながら徐々に試していきます。
冷却方法は、タオルを巻いたアイスノン、アイスパックを痛む部位に10分程当てておきます。
10分間経過したら外した状態で10分間そのままにしておきます。その後、再度約10分間冷却し10分間外します。これを3〜4セット行いましょう。横に
なれる場合は低めの枕に仰向けになり、楽な首の高さになるようタオルを重ねて調整します。横になると、頭を支える筋肉に負担をかけず冷却が出来ます。
通常は2〜3日で症状が軽減していきますが、長引いたり悪化していく場合、痛みが強い場合は、整形外科で検査を受けましょう。寝違えは特に前兆
が無かった場合でも、身体への負担を知らせるもの。ですから、寝違えたときは、首や肩周りのコンディションや体調に目を向けましょう。